突然ですが、あなたは相手FWとの1vs1の際、満足にシュートを止めることができていますか?
1vs1では、あからさまに相手の足元からボールが離れれば、「フロントダイビング」を用いてボールを奪うことができます。
しかし、ボールが相手の足元から離れない場合、1vs1の対応って難しいですよね・・・。
そこで、あなたに身につけてほしいのが「スターセーブ(=Xブロック)」というブロッキング技術です。
スターセーブとは文字通り、体を星型に開きシュートをブロックする技術のこと。
最近、FIFAなどのレポートでは、「Xブロック」という言葉で紹介されています。
さて、そんなスターセーブですが、実はあるインタビューの中で、中村航輔選手が中学生時代にすでに習得していたと言及されています。
「スターセーブ」という、シュマイケルが得意な両腕を目一杯広げて、シュートを体に当てて防ぐセーブがあるのですが、航輔が中学1年生のときにその映像を見せたのですが、直後の試合で実際に成功させたんですよ。『これは凄い選手だな』と改めて感じました」
この引用文から分かるように、スターセーブという技術は、のちに日本代表となる選手が中学生時代から身につけるほど、重要な技術でもあります。
今回の記事では、そんなブロッキング技術のひとつ、スターセーブのやり方や練習方法をご紹介します。
スターセーブを身につけておくことで、相手との1vs1の状況において技術の選択肢が増え、シュートストップ率も上がりますよ。
それではまいりましょう!
この記事の目次
ブロッキング技術のうちのひとつ「スターセーブ」のやり方とは
冒頭でもお伝えしたように、「スターセーブ」とは、体を大きく広げ、壁を作り、相手のシュートをブロックする技術のこと。
シュートをブロックする際の姿勢が星型に見えるため、スターセーブと呼ばれています。
スターセーブのやり方は次の通りです。
●スターセーブのポイント
- 出来るだけ遠くから低い姿勢で踏み切る
- 手足を広げる角度は90°
- 座った際、体の中心にボールが来るようにする
スターセーブのデメリットはやはり、モーションに入る過程で股の下を大きく広げてしまうこと。
しかし、出来るだけ遠くから低い姿勢で踏み切り、シュートを打たれる瞬間に壁を作っておくことで、股下を抜かれる可能性は下がります。
ぜひ、上記の点を意識し、スターセーブの練習に取り組んでくださいね。
ブロッキングスキルの必要性|ブロッキングが注目されている理由はFIFA公式レポートにある
ところで、なぜ近年ではブロッキングの技術が注目されているのでしょうか?
その理由は次の通りです。
●ブロッキングが注目されている理由
- FIFAのレポートで取り上げられた
- GKがボールを奪うチャンスが減っている
それぞれ解説いたします。
1.FIFAのレポートで取り上げられた
近年、様々なメディアでもGKのブロッキングの技術について言及されることが増えてきました。
その理由は、2018年ロシアW杯の後に公開された、FIFAのテクニカルレポートにあります。
On countless occasions, goalkeepers came out on top of one-on-one situations inside the penalty box through good positioning, timing and use of the “X-block” technique.
この文章を直訳すると、「ペナルティエリア内で幾度となく起こる1vs1の状況を、良い位置どりや適切なタイミングでの飛び出し、Xブロック(ブロッキング)で打破した」となります。
このように、世界的に見てもブロッキングという技術が浸透してきています。
そのため、できるだけ早い年代からブロッキングという技術に触れていくことが必要なのです。
2.GKがボールを奪うチャンスが減っている
今後のサッカーでは、GKがブロッキング技術を用いて1vs1やシュートを阻止するシーンが増えていくでしょう。
なぜなら、近年、アタッカーの技術レベルが格段に上がっているからです。
例えば、これまではGKとアタッカーの1vs1の際、1stタッチがアタッカーの足元から離れることが多く、フロントダイビングでボールを奪うことが可能でした。
しかし、アタッカーの技術レベルが上がり、あからさまにボールが足元から離れることが減ってきています。
そのため、1vs1の状況下では、GKはシュートを打たれる前にボールを奪えず、体を壁にしてボールを跳ね返すプレーが増えているのです。
GKのブロッキング技術「スターセーブ」の練習方法とは
ここからは、スターセーブの練習方法をお伝えします。
●このトレーニングのポイント
- 重心を低くした状態でスターセーブの動作に入る
- ボールを体の中心で捕らえる
- 広げた手を地面につかない
- セカンドボールに速やかに対応する
こちら、少々難易度が高いトレーニングです。
しかし、冒頭でもお伝えしたように、のちにトップレベルになる選手は、比較的若年層のうちにブロッキングの技術を身につけています。
自分に限界を作ることなく、常に新しいことに取り組んでくださいね。
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