突然ですが、あなたは「オーバーハンドキャッチ」は得意ですか?
オーバーハンドキャッチとは、胸よりも高いところに飛んできたボールをキャッチする技術のこと。
実はこのオーバーハンドキャッチ、何気ないシュートでも正確にキャッチできないこともあり、苦手な選手が多いんです。
特に、手が小さな選手だと、なかなか上手くいかないと感じていることでしょう・・・。
そんなオーバーハンドキャッチですが、実は”あること”を意識するだけで、簡単にうまくいくようになるんです。
実際、僕が普段指導している中学生の選手も、そのあることを意識するだけで、強いシュートをキャッチ出来るようになったほど。
今回の記事では、オーバーハンドキャッチを成功させるために意識しておきたいポイントや、キャッチングの練習方法を解説します。
小学生からでも実践できるような練習もご紹介しているので、GKのお子さんがいる親御さんもぜひ最後までお読みください。
それではまいります!
この記事の目次
オーバーハンドキャッチのやり方とは?基本的なポインとを押さえておこう!
オーバーハンドキャッチの様子と、意識したいポイントは次の通りです。
●オーバーハンドキャッチのポイント
- ボールを蹴られる前に構えておく
- ボールの正面に足を運ぶ
- 親指をボールの背後に添える(手の形は台形)
- 手の形を作った状態でボールを迎える
- 脇を開きすぎない
- ヒジは軽く曲げる
上記の点を意識し、オーバーハンドキャッチをおこなってください。
オーバーハンドキャッチが上手くいかないときに見直すべきポイントはプレジャンプ?
ここまで、オーバーハンドキャッチのポイントをお伝えしました。
ですが中には、なかなか満足のいくキャッチングができない選手もいるでしょう。
そこで、この章では、オーバーハンドキャッチがうまくいかない原因別の対処法をご紹介します。
自分がどれに当てはまるのかを確認しつつ、改善方法を学んでみてくださいね。
●オーバーハンドキャッチがうまくいかない原因
- ボールが怖い
- まだ手が小さい
- カテゴリが上がってボールスピードについていけない
それぞれ解説いたします。
1.ボールが怖いときは捉え方を変えてみる
GKを始めたばかりの頃にありがちなのが、「顔にボールが当たってしまんじゃないか?」と、ボールを怖がってしまうという現象です。
このような場合、改善方法として「キャッチというスキルの捉え方を変える」のがオススメです。
というのも、「キャッチは簡単!」と捉え方を変えることで、キャッチングという動作にポジティブに向き合えるからです。
例えば、体育館などで平均台を渡るときは非常に難易度が低いですが、ふたつの高層ビルの間にかかった平均台となると話が違います。
両者は、同じ平均台を渡る動作にも関わらず、失敗した場合の結末が違うため、恐怖心が変わってくるのです。
キャッチングも同様に、怖いと思っている選手はいま、高層ビルにかかる平均台を渡ろうとしています。
ですが、体育館の平均台だよ(失敗しても大丈夫だよ)と教えることで、キャッチングが簡単なものとなり、成功しやすくなるのです。
2.手が小さいならキャッチの形よりも目的を優先する
手が小さいと、なかなかボールをキャッチするのが難しいですよね。
そのような場合、キャッチングの時の手の形を完璧にすることよりも、多少形が崩れても一度で掴むことを優先します。
なぜなら、手が小さい頃は、どれだけ綺麗な手の形を作っても一度でキャッチするのは難しいですし、何より、キャッチングの目的は「ボールを掴み攻撃に転換すること」だからです。
確かに、綺麗なキャッチは魅力的ですが、サッカーの目的はゴールを奪うことです。
よって、綺麗な手の形を意識するよりも、一度で掴み、できるだけ早く攻撃に移るのが適切だと言えるでしょう。
3.カテゴリが上がってボールスピードについていけないなら準備を改善する
小学生から中学生、中学生から高校生とカテゴリが上がると、一気にボールスピードが上がり、キャッチングが上手くいかなくなります。
なぜなら、ボールスピードが上がると、それまで培っていた準備のタイミングが合わなくなるからです。
例えば、カテゴリが上がったばかりの頃は、構えの準備が遅れたり、プレジャンプのタイミングが合わなくなります。
もう一度、本当に自分が最適な準備ができているか確認すると良いでしょう。
ちなみに、構えやプレジャンプの基本的なポイントは「GKの基本姿勢(構え)とプレジャンプのやり方は?状況別の構え方と練習方法もご紹介!」で解説していますので、お読みください。
オーバーハンドキャッチの練習方法!キャッチに必要な筋力を身につけ実戦に活かそう!
オーバーハンドキャッチは次の3つに分けてご紹介します。
●オーバーハンドキャッチの練習方法
- キャッチングの形と筋力をつける
- 足を運ぶ動作→キャッチングの感覚を養う
- 蹴られたボールに対応する
それぞれ解説いたします。
1.キャッチングの形と筋力をつける
●トレーニングのポイント
- ボールの背後に親指を添える
- 手の形は台形を作る
- ヒジは軽く曲げる
- 衝撃に勝てるよう強くボールを掴んでおく
こちら、ボールを掴むための筋力を身につけるトレーニングです。
中学生や高校生であれば、サッカーボールを掴んだ状態で「メディシンボール」などの重たいボールをぶつけるなどの工夫をすると、難易度を上げることができるでしょう。
2.足を運ぶ動作→キャッチングの感覚を養う
●トレーニングのポイント
- ジャンプ→着地で一瞬構えを作る(ヒザを曲げる)
- 着地して膝が曲がった状態からボールへ反応する
- 空中でボールをキャッチングする
どれだけ一度でボールを掴む能力が身についていても、ボールの正面に体を運ぶことができなければ、一度でボールを掴むことは難しいです。
プレジャンプからボールの正面に足を運ぶための「ステップワーク」を、体で覚えていきましょう。
3.蹴られたボールに対応する
●トレーニングのポイント
- 構えプレジャンプのタイミングを合わせる
- ボールの正面に体を運ぶ
- 手の形やヒジの曲げ具合を最適化する
最後に行うのが、実際に蹴られたボールの反応するというトレーニング。
少し距離をはなし、”自分がボールに合わせる”という意識を持ってトレーニングしてみてください。
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